楽天証券・他社に先行してクレカ積立を実質月10万円&0.5%還元へ 楽天カードクレジット決済のポイント還元率を0.2→0.5%へ引き上げ
忙しい人へのまとめ&結論
楽天証券は実質10万までカード積立可能となった。
実質還元率は0.5~0.75%
・SBI証券やマネックス証券の投信クレカ積立は現状月5万円まで
・楽天キャッシュからの積立が月5万円、通常の年会費無料の楽天カードでも・・・
カード積立MAX月5万円…0.5%で250P
楽天キャッシュからの積立MAX月5万円…0.5%で250P
↑ 楽天キャッシュへのクレカチャージで0.5%…5万円の0.5%で250P
∴ 月額10万円の投信積立で750P、年間120万円で9000P
楽天証券は実質10万までカード積立可能となった
◆ 楽天カードクレジット決済のポイント進呈率を引き上げます!(2023年4月13日)
楽天証券は4月13日、投信積立を「楽天カード」のクレジット決済で積み立てた場合、代行手数料が年率0.40%未満の商品の「楽天ポイント」還元率を、従来の0.20%から0.50~1.00%に引き上げると発表した。同変更は2023年6月の積立購入分から適用される。
という訳で、投資信託のカード積立を多くのネット証券がやり始めてサービスを拡大していく中で、先行していた楽天証券は、付与1%だったのを0.5→0.2%と改悪を続けてきましたが、楽天銀行(5838)の上場に併せてポイント付与率を引き上げてきました。
「投資信託のクレカ積立」は、「生活の中のポイント活動」に於いてはかなり大きなウエイトを締めてると言ってよいでしょう。
金融商品は掛け売り(後払い)はやっていますが、基本的に株式がそうであるように手数料を取られる商品なのですが、「NISA口座の投資信託積立」は特殊カテゴリと言ってよく、証券会社がカード会社への決済手数料を払ってでも、クレジットカードでの投信積立を行ってくれています。
通常の月額出費の中で大きな出費は税金や公共料金ですが、それでも月5~10万円を超えることは普通の家庭ではあまりないでしょう。そう考えると、月5~10万円を定期的にクレジットカードで買う事ができるのは、ポイント活動に於いては重要です。
月5万円の定期的な支出な上に、あくまでも金融商品なので少し時間はかかるものの換金できます。もっと言うと、投資信託なので買った日に同じ数量を売れば(これがまぁまぁ難しいのですが)、投資信託の信託報酬等の見えない手数料を引いた分だけポイントを得られます。
実質還元率は0.5~0.75% 通常とプレミアムが上方修正
さて、もう一つがカードのステータスに依って還元率を変えてきた事です。還元ポイント等は上記の画像のとおりです。楽天キャッシュから毎月5万円まで投信積立が可能で、その還元率はどのカードも0.5%のままです。
カードのステータスでクレカ積立の還元率が変わり、通常は0.2→0.5%、ゴールドは0.2→0.75%、プレミアムカードは0.2→1.0%まで引き上げられました。
もう一方で、全てのカードに於いて「代行手数料税込0.4%以上の銘柄は1%」と、こちらも上方修正となりました。修正前は「通常は0.5%、ゴールドは0.75%、プレミアムカードは1.0%」でした。
この修正で還元率が大きく上がったのは通常カードです。月5万円・年間60万円の積立なら年3,000Pの楽天ポイントを獲得できます。これにより、楽天ポイント会員ランクのプラチナランクの条件である「過去6ヶ月で2,000ポイント以上、かつ15回以上ポイントを獲得」を満たしやすくなりました。カード積立5万円分で1回+250ポイントを1年で12回なので、6ヶ月で1,500ポイント獲得となり、「残り500ポイント&9回のポイント獲得でプラチナを維持」できるので、これにより楽天ETCカードの年会費が無料となります。
ゴールドカードはクレカ積立0.75%付与となり、月5万円・年間60万円の積立なら年4,500Pとなり、クレカ積立のみでゴールドカードの年会費がペイ出来るようにはなりましたが、通常カードとの総合的な還元率を鑑みると、ゴールドカードにするメリットはそこまで大きくないようです。
もう一つ大幅上方になったのがプレミアムカードで、還元率に関しては「どんな銘柄も1%還元」とシンプルにわかりやすくなりました。獲得できるポイントに関しては年間6,000Pですが、楽天市場での買い物が年間3万円以上じゃないと年会費ペイ出来ないカードだったのが、クレカ積立で年間60万積立なら楽天市場での買い物が1.4万円でペイ出来るようになりました。楽天キャッシュの投信枠5万円もプレミアムカードを使えば、楽天証券での月10万円の投信積立で年会費分は回収できるようになります。
2024年から始まる新NISAは、「つみたて投資枠:年間120万円(月額10万円)」と拡大するのですが、楽天証券はこの「新NISAのカード積立」にいち早く対応した形になります。
通常カードならば、楽天キャッシュ枠5万円で0.5%:250P、楽天カードからの5万円チャージで0.5%還元なので250P、楽天カード積立枠5万円で0.5%:250Pと、10万円の積立で750P還元となり0.75%還元されます。
楽天証券に追従する形で、4月14日時点でマネックス証券やSBI証券も現状の上限5万円を10万円まで引き上げて来ると思われますが、改悪続きだった楽天ポイント経済圏に於いて、これは素直にグッドニュースと言えます。
2021年7月からポイント獲得の事も考えて楽天証券で積立NISAをしているのですが、2024年から始まる新NISAをどの証券会社で続けていくのか?という戦いが静かに始まりました。応援しています。